OtterlyAI(AI検索での露出の計測・最適化プラットフォーム)は2026年10月初め、TOSをAgency Partnerとして迎え、同社のAgency Partnerディレクトリに掲載しました。TOSのGEO/AEO支援では、ブランドがAIの回答でどの程度言及・引用されているかを測るデータ源として、毎日更新されるOtterlyAIの計測データが加わります。
本記事では、OtterlyAIが何を測るのか、Agency Partnerプログラムの内容、そしてTOSがGEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)の案件で計測データをどう使うかを整理します。ベトナムで事業を展開する日系企業のご担当者が、計測ツールの位置づけを社内で説明する際に使えるよう、要点をまとめました。

OtterlyAIとは
OtterlyAIは、AI検索におけるブランドの露出を計測し、最適化につなげるためのプラットフォームです。オーストリアの企業が開発し、2024年10月に提供を始めました。同社の会社案内によると、2026年8月時点で4万人のマーケティング担当者が利用しています。
機能は、プロンプト調査、計測、最適化の3つの領域で構成されています。利用者が質問群(プロンプト)を登録すると、OtterlyAIがそれを毎日各AIに送り、どのブランドが言及され、どの情報源が引用されたかを記録します。
計測に対応するAIプラットフォームは、ChatGPT、Google AI Overviews、Google AI Mode(AIモード)、Gemini、Perplexity、Microsoft Copilot、Claudeの7つです。ただし、Lite・Standard・Premiumの各プランに標準で含まれるのは4つで、残る3つは追加オプションです。
主な指標は、ブランドの言及回数(Brand Mentions)、自社ドメインが出典として示された回数(AI Citation/AI引用)、Share of Voice(SOV:全ブランドの言及に占める自社の割合)、回答内での平均掲載位置、そして語られ方が肯定的か否定的かを示すセンチメントです。
| 項目 | OtterlyAIの提供内容 | 出典 |
|---|---|---|
| AIプラットフォーム | 7つ。Lite・Standard・Premiumの標準は4つで、残りは追加オプション | otterly.ai/features、otterly.ai/pricing |
| 指標 | 言及、ドメインの引用、Share of Voice、平均掲載位置、センチメント | help.otterly.ai |
| 計測頻度 | 毎日、自動 | help.otterly.ai |
| プロンプト調査(AI Prompt Research) | テーマ、ブランド名、URLからプロンプト案を提示。ベトナム語・日本語に対応 | otterly.ai/features、help.otterly.ai |
| GEO Audit(GEO監査) | AIクローラーのアクセス可否とコンテンツをURL単位で点検。プロンプトごとのクエリ・ファンアウト(AIが1つの質問を関連する複数の質問に広げる動き)も確認 | help.otterly.ai |
| 国・言語 | 70か国以上(ベトナム、日本を含む)。プロンプトはあらゆる言語で登録可能 | help.otterly.ai |
| レポート | Brand Report、CSV/PDF出力、Google Looker Studio、API | otterly.ai/features、otterly.ai/features/ai-search-analytics |
Agency Partnerプログラムの参加条件・特典と、TOSの掲載情報
Agency Partnerは、OtterlyAIを使って顧客を支援するマーケティング・SEOエージェンシー向けのプログラムです。参加するには、Standard、Premium、Enterpriseのいずれかのプランを契約している必要があります。プログラムへの参加に追加費用はかかりません。
2026年10月初めから、TOSはOtterlyAIのAgency Partnerディレクトリに掲載されています。ディレクトリに載っているエージェンシーは150社を超えます(2026年10月2日時点、TOS調べ)。TOSの掲載情報では、国としてベトナムなど、サービスとしてGEO、AEO、AI Visibility Strategy、SEOなどが表示されています。


プログラムの公式ページに記載されている主な特典は次のとおりです。
- 計測できるプロンプト数の上乗せ(Standardは100→150、Premiumは400→500)
- ワークスペース数の上限なし(顧客ごとにデータを分けて管理可能)
- Google Looker Studioで作成する、エージェンシー名入りのレポート
- 新しい調査・機能の先行案内と、新規パートナー向けのオンボーディング支援
- 共同マーケティング・共同販売(co-marketing/co-selling)の機会
AIの回答で貴社ブランドがどう扱われているかを、まず数値で把握することから始められます。TOSのGEO/AIO/SEOサービスは、Google検索とAIの回答(ChatGPT、Gemini、Perplexityなど)の両方を対象に、現状の把握から施策の実行、定期的なレポートまでを支援します。

TOSのGEO/AEO支援における計測データの使い方
TOSのGEO/AEO支援のプロセスには、以前から計測と定期レポートの工程があります。TOSはその工程で使う計測ツールに、OtterlyAIを加えました。計測の基本的な考え方は「AI Visibility計測ツール8選」で整理しています。データの用途は次の4つです。
- 施策の前後比較:施策の開始前に現状(ベースライン)を記録し、以降は同じプロンプト群を使って、各レポート期間で推移を追います。
- 競合の把握:言及回数とShare of Voiceから、AIプラットフォームごとに競合と比べた自社の立ち位置が分かります。
- AIが引用する情報源の特定:引用データから、AIがどのドメインの情報を使っているかが分かります。ページ単位のGEO Auditと組み合わせれば、TOSがどのコンテンツを補強するかを決める際の根拠になります。
- 定期レポート:OtterlyAIには現在、エージェンシーのブランドで提供できる画面(ホワイトラベル)がないため、お客様向けのレポートはTOSが計測データをもとに作成します。
計測の範囲(プロンプト数、AIプラットフォーム、国)は、プランと案件ごとに異なります。データが示すのは現状と推移です。コンテンツの最適化に代わるものではなく、データそのものが成果を生むわけでもありません。
なお、TOSが無料で提供しているAI Visibility Check(AI対応度チェック)は、6つのGEO評価軸でウェブサイトを採点するツールです。一方のOtterlyAIは、プロンプトごとにAIの回答を記録します。測る対象が異なるため、両者は補い合う関係にあります。

TOSの視点:ベトナム・日本市場でのAI検索計測とOtterlyAI
OtterlyAIのヘルプページによると、対応国は70か国以上で、ベトナムと日本はいずれも7つのAIプラットフォームすべてに対応しています。日本とベトナムの両市場で、同じツール・同じ指標でブランドの露出を記録できます。
計測用のプロンプトはどの言語でも登録でき、OtterlyAIは入力された文言のまま、設定した国からの検索としてAIに質問します。プロンプト調査ツール(AI Prompt Research)はベトナム語と日本語に対応しています。ただし、管理画面(ダッシュボード)は現在英語のみです。
計測値を読む際には、3つの限界を理解しておく必要があります。第一に、計測の対象は登録したプロンプト群であり、実際の利用者がAIに尋ねるすべての質問ではありません。第二に、OtterlyAIは個人向けの最適化(パーソナライズ)がされていない中立的な利用者としてプロンプトを送るため、一人ひとりが受け取る回答とは異なる場合があります。
第三に、ブランドの検出は主に、登録した名称との文字列の照合によります。日系企業の場合は、英語・ローマ字表記、カタカナ・漢字表記、略称、ベトナム語表記(声調記号などの符号の有無を含む)など、社名の表記ゆれを漏れなく登録しておく必要があります。これら3つの限界があるため、TOSでは、数値を1日単位ではなく推移で見ること、そしてどのプロンプト群で計測したかをあわせて確認することをおすすめしています。
OtterlyAIに関するよくあるご質問
OtterlyAIはどのAIプラットフォームを計測できますか?
7つです。Lite・Standard・Premiumの各プランにはChatGPT、Google AI Overviews、Perplexity、Microsoft Copilotが含まれ、Claude、Google AI Mode、Geminiは追加オプションです。実際の計測範囲は、契約プランと追加オプションの有無によって異なります。
OtterlyAIはベトナム市場と日本市場に対応していますか?
対応しています。ヘルプページの国別一覧では、ベトナムと日本はいずれも7つのAIプラットフォームすべてに対応していることが示されています。プロンプトはベトナム語でも日本語でも登録できます。
OtterlyAIの管理画面は日本語で使えますか?
現在、ダッシュボードの表示言語は英語のみです。計測自体は、日本語を含むさまざまな言語のプロンプトで行えます。なお、OtterlyAIのヘルプページでは、ページを自動翻訳するブラウザ拡張機能は画面の動作を妨げてエラーになる可能性が高いとして、不具合が起きた場合は拡張機能を無効にするよう案内しています。
計測データが、自分でChatGPTに質問したときの回答と異なる場合があるのはなぜですか?
OtterlyAIは中立的な利用者としてプロンプトを送るのに対し、個人が受け取る回答はセッション、所在地、アカウントの設定によって変わるためです。データは各AIプラットフォームの一般の利用者向けのウェブ画面を通じて取得されます(ClaudeのみAPI経由)。
OtterlyAIの利用料金はいくらですか?
OtterlyAIが公開している月払いの料金(2026年10月初め時点)は、Liteが29 USD/月(15プロンプト)、Standardが189 USD/月(100プロンプト)、Premiumが489 USD/月(400プロンプト)で、Enterpriseは個別見積りです。これはOtterlyAIのソフトウェアの価格であり、TOSのサービス料金ではありません。
参考資料
以下はOtterlyAIの公式ページです(2026年10月2日閲覧。日本・日本語への対応、ダッシュボードに関する案内、AI Search Analyticsのページは2026年10月3日に確認)。
- パートナー:Agency Partnerディレクトリ、エージェンシー向けページ、特典と参加条件、ホワイトラベル
- 製品:概要、機能、AI Search Analytics、料金、会社案内、法人情報
- データ:収集方法、対応AIプラットフォーム、計測頻度、ブランドの検出
- 指標:指標の定義、GEO Audit
- 対象範囲:対応国、計測の対応言語、プロンプト調査の対応言語、ダッシュボードの表示言語
AI検索でのブランド露出の計測・改善はTOSにご相談ください
TOSは2016年に設立された、ベトナムのSearch AIエージェンシーです。SEO、GEO、AEO、AIOのサービスを提供しています。詳しくはTOSについてをご覧ください。貴社ブランドがAIの回答にどう現れているかを把握したい場合は、以下からお問い合わせください。
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